(読書感想)『リスクを取らないリスク』 (堀古英司著)
こんにちは、
最近、少し日本の世間という世界で常識や正しいと思われることから外れた事をやると、皆でバッシングする風潮を感じます。
官僚の問題行為や力がある者の不正や腐敗など、今までは看過されていたものを問題提起するきっかけとなり、是正される面もあるのですが、正義はそれぞれにあり、絶対的な正解は無いので、こうあらねばならないという論調が強くなると息苦しささを感じます。
最近、会社で新しい取り組みを始めてみましたが、少しでもリスクを感じたら、私はやらないと言う。
今までと違う事をする。新しく始めた事が違ってたら止めればいい。
失敗しても良いという考えで動いていますが、皆はそうでは無いみたい。
下記のツイートを見て、確かにゼロリスク精神だわなと思いました。
たぶん王毅外相は、80年代の「日中蜜月」時代によく行われた相互交流みたいなのを想定して「修学旅行にくれば」と言ってるんだろうが、1980年代の日本と、2019年の日本は完全に別の国だからな。ゼロリスクの追及が国民精神になった日本人に、そういう要望をしても上手くいかないだろうに…とマジで思う
— 黒色中国 (@bci_) February 4, 2019
どちらかというと破滅的な思考を持つ自分がおかしいのかもしれませんが、リスクを取る事で利益もあると思い、読んでみました。
株式や為替、年金や保険など、投資について記載されており、勉強となる内容でした。
要約すると。
リスクを取らない理由
1 将来 自分 が 直面 する で あろ う リスク を 真剣 に 考え、 想定 し た こと が ない
2 リスク が 存在 する のは 分かっ て いる が、 その リスク を よく 分析 し て い ない
3 リスク が 顕在 化 する 可能性 が 高い のは 知っ て いる が、 実際 に その 為 の 対策 を 実行 し て い ない
第1章 リスクに関する3つのルール
「 人間 は リスク 回避 本能 を 持っ て いる」
「 ハイリスク・ハイリターン、 ノーリスク・ノーリターン」
「 リスク と リターン の バランス は、 需要 と 供給 によって 変わる」
資本主義 という のは 基本 的 には、 努力 し た 人、 リスク を 取っ た 人 に ご 褒美 を 与える システム 。
リスクを取るメリットは十分にある。
実行にあたり
1 事前 に 徹底的 に 分析 する こと
2 短期 勝負 に 出 ない
3 絶対 失敗 し ない という 心構え
4 いざ という とき にも 再 挑戦 できる 措置
5 失敗 を 過剰 に 悲観 視 し ない
リスクコントロールした上でリスクティカーとなった方が良いと理解しました。
一読の価値ありなので、読んでみる事をお勧めします。